体育会系NetworkEngineerの備忘録

ネットワーク機器(Cisco、Juniper、FortiGate、BIG-IPなど)の設定方法や検証レポートを紹介します。プライベートの内容も少しあります。

【FortiGate】マルチホーム設定(WAN冗長化)

FortiGateでマルチホーム構成にしてみたので設定方法を記載します。
※検証で使用した機器はFortiWiFi90D(Ver:5.2.3)です。
構成は下図の通り。
f:id:fantasista7s:20160204122329p:plain

①各Interfaceの設定
②WANリンクロードバランスの設定
 ※ポリシー等にWANリンクが設定されていると設定ができないので事前に削除する必要がある
・WANロードバランス方法を選択
 (今回はActive/Standbyとして設定したいので「Weighted Round Robin」を選択)
・インターフェースメンバの登録(「Creat New」をクリックして新規登録)
f:id:fantasista7s:20160204124602j:plain
・各値を入力
  ウェイト:バランシングの比率
  ゲートウェイIP:ルーティング上のネクストホップの値
  プローブサーバ:死活監視対象のIPアドレス
f:id:fantasista7s:20160204130145j:plain
f:id:fantasista7s:20160204130159j:plain
※今回はActive/Standbyとする為、比率は1:0としStandby側のヘルスチェックは必要ない。

③ルーティング設定
※デバイスは「wan-load-balance」を選択するとゲートウェイはWANリンクロードバランスで設定した値になるのでここでは設定できない
f:id:fantasista7s:20160204130620j:plain
④ポリシー設定
※インターフェースは「wan-load-balance」とする
f:id:fantasista7s:20160204130956j:plain

通信はウェイト値(バランシングの比率)で振り分けらる。
今回はActive/Standbyとした為、比率は1:0としActive側のヘルスチェックがNGにならない限りStandby側には通信は転送されない。
Active/Activeとしたい場合は比率を1:1とすれば同量の通信を振り分けることとなる。